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『トロイラスとクレシダ』演出:蜷川幸雄 出演:山本裕典、月川悠貴


前に放送されたときには、HDDが足りなかったのかな?オールメールシリーズは五夜放送されたのですが、録画してなかったので、今回の再放送で見ました。

トロイ戦争の最中、トロイの王子トロイラスは、神官の娘クレシダと恋に落ちるが、トロイとギリシャの人質交換が決まり、クレシダはギリシャに送られる・・・。

正直、見終わったとき、これは微妙だと思いました。まず、タイトルが『トロイラスとクレシダ』なのに、この二人のために割かれる時間が意外と短いのです。トロイ戦争と言えば、やはり、アキレウスとヘクトルの闘いが有名ですよね!この戯曲でも、この二人がもちろん出てきて闘って、最後にヘクトルが亡くなる、と。トロイラスは二の次?

あまりにもモヤモヤするので、Wikipediaで調べてみたら、悲劇なのに主人公であるトロイラスが死なないため、問題劇と呼ばれている、と。なるほど!シェイクスピアの悲劇はいくつも見ましたが、悲劇というのは悲しいことが起こるから悲劇というわけじゃないんですよね。主人公のいたらなさが原因で、不幸な結末を招く、それが悲劇だ、と英文学の授業で習いました。この作品は、主人公の二人はあくまでも、時代の流れに翻弄されるだけ、という感じ。ホントに、今「悲劇」という言葉を使う意味での悲劇ですね。単なる悲しいお話。しかも話はトロイ戦争の途中から始まり、途中で終わるので、中途半端。うーん。

ということで評価は☆☆☆3つ。どう捉えたらいいのかよく分からない作品でした。今まであまり上演されたことがなかったというのにも納得です。こういう作品もあるんですね。
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2013.03.30 / Top↑