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村上春樹さんの『女のいない男たち』の中の、「独立器官」のインパクトがあまりにも凄くて、何か書かずにはいられない。

そう思うと、最近お勉強熱心なおかげで、あれこれ小説を読んでいるわけですが、それが結構激しくてね。そしてまた結構な確率で人が亡くなっているので、メモがてらちょっと振り返っておこうと思います←主に自分用(笑)。

トルストイ『イワン・イリイチの死』・・・これは恋愛絡みじゃないですけど、出世街道まっしぐらな男が、ある日新居のカーテンをつける際に怪我をして、それが元で病気になり亡くなってしまう。そんな些細なことで、人生がすっかり変わってしまうなんて、そしてまた死へと向かうイワンの描写が凄くて、引き込まれましたね・・・。

トルストイ『クロイツェル・ソナタ』・・・ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」を合奏する妻と男の様子を見て、嫉妬に狂った夫は、妻を刺し殺す。元々、デイヴィッド・ギャレットのコンサート予習用として、CDを買ってあったんですね・・・ただし、そのコンサートは前日にキャンセルされて、デイヴィッドの演奏を聴くことは叶わなかったんですけど(汗)。はともかく、レポート課題に挙げられていた作品にこのタイトルを見つけたとき、そのCDのことを思い出して、この作品を読んでみたら、とても重要な箇所にこのソナタが使われていました。

もちろん、聴いてみましたよ。第一プレスト!・・・プレストと聞いて、KAMIJOくんのことを思い出したのは言うまでもない(笑)。ホントにね、ピアノとヴァイオリンが絡み合う様子を聴くと、嫉妬する気持ちも分かりますよ。「よく音楽は精神を高める作用をするなどと言われますが、あれはでたらめです。(中略) 音楽の影響下にあるときには、自分が本来感じていないものを感じ、理解していないものを理解し、できもしないことができるという気になります。(中略) 音楽はこの私を、作曲者の置かれていた精神状態へと、一気に、まっしぐらに連れて行きます」・・・音楽は人を惑わせる、ね。分かるよね~♪

映画『華麗なるギャッツビー』・・・無一文から大富豪になったギャッツビーは、デイジーへの一途な愛を貫くが、誤って殺されてしまう。昔の映画を見たときはあんまりピンと来なかったんですけど、今回レオナルド・ディカプリオと、トビー・マグワイアの、プライベートでも仲良しな二人の映画を見たら、ギャッツビーは、グレイトだと思いましたね。でも何とも皮肉な・・・。

村上春樹「独立器官」(『女のいない男たち』より)・・・仕事もプライベートも充実生活を送っていた美容形成外科医が、ある女性に恋をし、食べ物が喉を通らなくなって、餓死してしまう。社会的にも成功している男が、胸がいっぱいで何も食べられなくなるという、意外な展開に引き込まれましたね。なんて乙女な。しかもまた、トルストイのように、死に至るまでの描写がリアルで、胸が痛みました・・・。気持ちは分かりますよね。ワタクシも、KAMIJOくんのことを考えてたら、何も手につかなくなること、たまにあるもん(笑)。・・・なんて笑えるレベルじゃないから、凄い。

ボリス・パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』・・・600pくらいのところまでしか読んでないですけど、ジバゴ先生と、トーニャ(妻)とラーラの三角関係を描いています。今、ラーラの夫パーシャが自殺したところ(汗)。・・・また死んじゃったよ、みたいな。でもね、600pも読んでるけど、恋愛絡みのエピソードはわずかしかなくて(汗)、しかもうっかりしていると、「この人急に出てきた!」みたいな感じになって、ワタワタする(苦笑)。

先日もちょっと書きましたが、元々は、高見沢さんが好きな映画に挙げていたのでタイトルは聞いたことがありました。その後『イン・トゥ・ザ・ワイルド』という映画で、アラスカを旅する主人公が読んでいるのがこの本で、なかなか印象的な文章がありまして。そしてまたその映画の感想を書いたあとも、その検索ワードでウチのブログを訪れる人がちらほらいたので、気になっていたんです。・・・レポートとして書くにはしんどい小説ですが、何かのきっかけがないと読まないから、よかったと思います。時間があるときにしか読めない小説だから、アラスカで読むには最適ってことですよね(笑)。・・・このあとどうなるのかな?

・・・ワタクシは、このところずっと、お仕事と学業とKAMIJOくんのことしか考えていないので(笑)、こうやっていろんな刺激を受けるのはいいことだと思います☆ それとともに、いろんなことがつながっていく感覚が面白い、今日この頃。ロシア文学いいね♪
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2014.04.21 / Top↑
今日はワタクシのお誕生日なのですが、それとは関係のない話を書こうとしております(笑)。

先月末にKindle Paperwhiteを購入したのですが、そのときにDLした最初の本がこれだったのであります・・・無料だったしね☆ タイトルや冒頭はとても有名な本ですが、一度も読んだことがなかったのです。。。

まずは有名な一文から始まりますね。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。

これは、Thomas Jeffersonが書いたアメリカ独立宣言の一文からとったと、アメリカ文学の授業で習いました。"We hold these truths to be self-evident, that on all men are created equal on, that they are endowed by Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty, and the pursuit of Happiness."

この部分だけが一人歩きしてしまっていますが、実はこのあとが肝心。世の中は平等に作られているというけれど、実は学問を修めるか修めないかによって、その人の生活には雲泥の差が生じる、ということを書いているのがこの本なんですね。

というところまでは知っていたのですが、この本はそれだけじゃない。初めのほうはあまり学のない人にも分かるように易しい言葉で書かれているのですが、途中の部分はある程度の専門知識がある人向けの内容で言葉もやや難しくなり、そしてまた元に戻るといった感じなんですが、それをイチイチ断ってから書くという。なんて律儀な人なんでしょう(笑)。それ以外にも、急に妾制度はやめるべきだ、と言い出すのですが、その理由が、統計によると男性のほうが女性より多いから、とか・・・なんて分かりやすい(笑)。それから、仇討ちはやめるべきということで、赤穂浪士の討ち入りのことを非難しています・・・いきなり何の話やねん、みたいな(笑)。でもそれは、個人で裁くのではなく法で裁くべきだという理由で、真面目な話なんですけど。そんな感じで、話が多岐にわたっていて、とても面白かったです。

特に印象に残った内容は、愚民の上には、愚かな執政官しか立たない、というくだり。日本は何かと問題がある国なのに、政治は他人任せ、でも文句だけは一人前に言う、人って結構いますよね(汗)。かくいうワタクシも、政治にはとっても疎いので(汗)、これは気をつけなくては、です。

あとは学ぶことを自己満足で終えてはダメだということ。学問にふけりすぎて、日常的な暮らしが出来なくなってはダメ・・・例えば、歴史好きな人が、過去に生きようとしてはダメだということ。それは先日見た映画、『ミッドナイト・イン・パリ』の主題と同じですよね。他には、上手に演説することは大事だとか。福澤先生が「speech」という語を「演説」と訳したというのは有名な話ですが、学んだことや考えを上手に相手に伝えなくては意味がないと。その点は、ワタクシは家庭教師という仕事をしていますし、ここでこうやってブログに書くことも、それに当たるかな?とは思っていますが。

そして最終的に大事だと言っていることが二つあります。


第1 言語を学ばざるべからず

まずは言葉を学ぶことが大事。これは外国語のことではなく、まずは日本語を巧みに用いなさい、ということ。最近国語が出来ない子が多いんですよね(汗)。それにね、最初の大学選びは、まずは就職のことを考えたほうがいい、とワタクシもアドバイスしてしまうのですが(汗)、文学を学ぶことはホントに楽しいです。言葉を知ると、思考が深まる。そういう点では、Twitterやメールとかで、一文だけ書いてくる人はホントに苦手(汗)。だからどうしたの?みたいな。特に、今はSNSはたまにしか見ないし、何度もやりとりするほど暇じゃないし、そういう人とは関わらないようにしてます。。。基本、ストーリーが好きなんですよね。だから、日本のお笑いは全然笑えない・・・ジェスチャーとか、面白い言い方で笑わせようとするとか、中身が空っぽすぎて全然面白くない。。。虚しい。。。


第2 顔色容貌を快くして、一見、直ちに人に厭わるることなきを要す。

この辺はお仕事に行くときは特に気をつけていることですけど、やっぱり小綺麗にしておかないと、説得力に欠けますよね(汗)。GACKTさんが言っていることですけど、人の外見には内面が出る。それに他人を知る手がかりは外見しかないのだから、外見はしっかり磨くべき、と。アメリカだと、太っていたら出世できないとか言いますよね・・・自己管理すら出来ない人に仕事が出来るわけない、という判断からです。ワタクシもそう思う。やっぱりだらしない人は好きじゃないから、太りすぎてるとか、すっぴん&ジャージ姿で外に出ても平気とか、そういう人は端から敬遠してしまいますね。逆に痩せすぎていても、この人なんか問題あるんだろうな、って思っちゃいますよね。いやー、外見は大事です。あと言葉遣いも。


なので、これから大いに学問を修めたいと思います!この春からは学業を最優先することにしたので、その景気づけに、この本はもってこいでした!それとともに、もちろん、ワタクシは慶應義塾の塾生なので、開塾者精神を再確認しておこうと。ちなみに慶應義塾では、先生は、福澤先生のみ、ということになっています。他の先生方は、例え教授でも、公式文書には、○○君、と書いてあります。学生のことは塾生、卒業すると塾員と呼ぶんですよ。・・・でも、実際のところ、○○君とは呼べませんです、はい(笑)。

ということで評価は☆☆☆☆☆5つ!とても面白かったです。ちなみに入学すると『福翁自伝』というのが配られるので、それによって福澤先生が人間的に面白い方だとは知っていましたが、ますます興味津々!折角なので、福澤先生がらみの科目もとってみようと思います・・・前の大学では、新島先生がらみの科目が開講されていたにもかかわらず一つもとらなかったんですよね。それってもったいない。大河ドラマを見て、普通に楽しんでるとか、ダメでしょ(汗)。でも義塾の先生には、「福澤崇拝のしすぎには気をつけること」ということをおっしゃる方が多いです。それこそ、福澤先生が求めたものではないでしょうか?ちゃんと受け継がれているのは素晴らしいことです。・・・絶対卒業するぞっ!
2013.03.26 / Top↑
な~んか、へ~んな具合です(苦笑)。

さて、春樹さんの『1Q84』に少しでも近づくために読んでみたこの本を。・・・核戦争を経て、オセアニアの領地となった1984年のロンドン、市民たちは常に党の監視下に置かれている。真理省に勤めているウィンストン・スミスは、体制に疑問を抱くようになっていくが、それが警察に知れて、逮捕される。

これは、1949年に出版された近未来小説です・・・春樹さんのは、逆に近過去小説なんですよね。いやはや、物凄く恐ろしい小説ですよ。全体主義で徹底的に管理されていて、全くと言っていいほど自由がないんです。トマス・モアの『ユートピア』は管理されながらも理想的な国家なのですが、これは、反ユートピアなんですね。とにかく怖い。でもワタクシ的にツボにハマったことがいくつかありました。

まずは、新しい語法が確立されつつあるということ。とにかく無駄をなくそうということで、例えば、badを表すのに、ungoodを使うとか・・・否定の接頭語をつければ事足りる、というわけです。あと、過去形過去分詞系はすべて、edをつけた形で表すとか。よく中学生に、全部規則変化にすればいいのに、と言われるんですけど(笑)・・・確かに、そうすれば楽だよね~なんて思ったりもするわけですけど、言語の統制が全体主義につながるということまでは考えたことがありませんでした。今、ほら、方言をなくさないようにしよう運動みたいなのも盛んになってるじゃないですか。民族、ひいては個人のアイデンティティと言葉には深い関わりがあることに、改めて気づかされました。

また主人公が拷問されるシーンがあって、「2+2=5」であると答えるように強要されるんですよ。・・・「新スタートレック」でも、似たようなシーンがありましたよね。ピカード艦長が拷問されていて、ライトの数を聞かれるんです。ピカード艦長は最後まで屈しなかった!でも、ウィンストンは屈してしまった・・・(あぁ)。

ちなみにタイトルの1984年は、この作品が書かれていた1948年の4と8を逆にしたものだと言われているそうです。今がこんな未来じゃなくてよかった。でも今後、こんな風にならないとは限らない!?・・・ワタクシが家庭教師をしていて思うことは、成績が優秀な子は要注意!ということです。例えば、大学に行く明確な理由を持っていなかったり・・・偏差値で選んでる、将来就く職業についてあまり考えていなかったり、ちょっとつまずいただけですべてがダメと思い込んだり、と、視野が狭い&打たれ弱い(心配)。なので、いろんなものを見て考えてもらおうと、結構いらん話をしたりするんですけどね(笑)、そうやって、何事にも淡泊な草食系が増えてきたりすると、必要に迫られて国家をまるごと統制するような組織が出てこないとも限らないですよ!?『学問のすすめ』をはき違えちゃってるような感じですよね(う~ん)。

ということで評価は☆☆☆☆4つ!真理省、愛情省とかの組織や、言語、テレスクリーンなる双方向テレビジョン、など、生活すべてを設定しているところが凄いですね!ちなみに、本の後ろの解説を読んでいて初めて気づいたのですが、「英語III」のテキストで読んだ『象を撃つ』もジョージ・オーウェルだったんですね!これまた痛烈な社会批判だったりするのですが、『1984年』も単純なSF小説にとどまらない、奥が深い作品でした。
2009.07.19 / Top↑
読書に没頭してたら、旬くんのラジオの存在を忘れちゃってました(あちゃ~)。

さて、何年か越しでやっと読めたこの本を!・・・自分の脚を奪った白鯨(モービー・ディック)に、エイハブ船長が復讐を果たそうとするお話。

以前も書いたように、『スター・トレック:ファースト・コンタクト』で『白鯨』のエピソードが出てきてから、一度読んでみたい!とは思っていたのですが、何せゴツイんです、この本。しかも、余談が多いから、集中力が途切れる、途切れる(苦笑)。で、昔読みかけたのですが挫折してしまっていたんですよね。

でも今回は、「アメリカ文学史」の講義でいろいろとエピソードを聞いていたこともあり、興味深く読むことが出来ました。この本はつまり、エイハブ船長による復讐劇だけではなく、鯨学が書かれた本なんですよ。先日ちょっと書いたように、鯨の白さについてとか、それこそ鯨の分類、どうやって捕鯨が行われるのかとかが書かれていて、半分学術書みたいな感じ。だから、それはそれ、これはこれというように、割り切って読んでみたら楽しめました。・・・確かに、一等航海士スターバックがコーヒー好きだというくだりは登場しませんでした(笑)。

ちなみに、本の後ろの解説を読んでみたら、『リア王』『嵐が丘』と並ぶ三大悲劇だ、と書かれていたのですが、やはり、復讐心だけで生きるエイハブ船長は愚かですか?・・・ピカード艦長も、エイハブ船長みたいになっちゃダメよ、と窘められるわけですが。

まあ、復讐心というのはちょっと醜い気がしますが(苦笑)、最近ワタクシは自然と人間との関係について考えることが多いんですよね。人間って結局は自然の中で生かされてるだけの存在かもしれません。でも、ワタクシ的には、生かされているっていう感覚はあんまり好きじゃないんですよ、あくまでも自分の意志で生きているって感覚でいたい・・・そうじゃないと生きてるってことを実感できない。だから、今日みたいに、物凄い睡魔と闘いながらこの本を読み終えた瞬間、ワタクシは自然に勝った!人間として高度な営みをしている、と思ってしまうわけです(笑)☆・・・他にも、こんな時間に起きてることだってそうだったり。

いえ別に、それは命を粗末にしてるとかそういうことじゃなくて、何か最近、不況のせいかもしれませんが、草食系が流行ったりとか、小さくまとまりすぎてる気がするんですよね。得体の知れない大きなものに向かってチャレンジするような凄くパワフルな人に、ワタクシは憧れます。エイハブ船長は結局は敗れてしまうわけですが、その無謀な行為自体ではなく、あつ~い思いを抱くということについては見習いたいと思いました・・・人間ってだんだん丸くなっちゃうじゃん。執着しすぎるのはよくないけど、大きなことに立ち向かっていく姿勢は大事じゃないですか?これまた最終的にはバランスってことになるんでしょうけど、生きた証は残したいと思います。
2009.06.18 / Top↑
この土日は朝から夜中までよく働きました(汗)。それでプチご褒美を、と思い、スティックタイプのレアチーズケーキを食べようとして封を切ったら・・・ぴょ~ん! と、と、と、跳んだ! うそ~、それはないわ~(ぎゃぼー)。何とも新鮮なことで(ためいき)。

さて、「中国文学史」のレポートを書いたときから気になっていたタイトルを。中国の古典小説の名作のひとつと数えられているのが『紅楼夢(こうろうむ)』 で、読みたいと思っていたのですが、長くてねぇ~(苦笑)。でも、先日図書館に行ったら『紅楼夢』の要約版というのが出てまして、しかも、サブタイトルに「中国の『源氏物語』を読む」と書いてあったので、これは借りねば!と。

・・・口に玉を含んだまま生まれてきた大貴族の男子賈宝玉(かほうぎょく)を中心に、一族の繁栄と没落ぶりを描く。

まあ、確かに『源氏物語』に似ている感じはあります。例えば、とても大きな屋敷を建てたり、主人公が美少年であったり、様々な愛憎劇が繰り広げられたり、超自然的なものが出てきたりとか。でも、彼がまだまだ若いうちに話が終わってしまうので・・・厳密に言うと科挙を受けるところまで、で終わってしまうので、単なる貴族の道楽みたいな感じに見えてしまいました。いやいや、読んだのはあくまでも要約版なので、原作はもっと深いのかもしれませんが。

でも、この本はかなりよくできていると思いました。まずは、登場人物がとても多いので、最初のほうは少し大変でしたが、この人誰だっけ?ってことにはならずに、読むことができました。また一章が適度な長さで、またそこではメリハリのあるエピソードが語られていたので、飽きませんでした。これを弾みにして、そのうち長いヴァージョンを読んでみたいですね。今回はウォーミングアップという感じで。

ということで評価は☆☆☆☆4つ!ただね、挿絵がね、あまり好みじゃなかったなぁ。それと個人的には大人の男性を期待していたので、ちょっと拍子抜け。でも、どんな話なのかは大体分かったので、読んでよかったです☆
2009.03.02 / Top↑